二十六日


今日、会社の喫煙室でボーっとしているとき、ふとカレンダーが目に留まった。


・・・


"26"


・・・


今日は・・・、26日かー、


・・・


考えてみれば、俺も26歳。


1日を1年と考えると、もうすぐカレンダーを一枚めくらなければならない年齢ということだ。


カレンダーの10月1日から順番に1日ずつ目をやり、自分の年と照らし合わせながら、昔の思い出に浸る。


俺の21歳は確かに日曜日みたいなもんやったなー・・・、やかましわ・・・、云々・・・。


このペースでいくと、はたして年を越せるまで生きていられるだろうか。




この考え方でいくと、人が元気に活動できる期間はおよそ2ヶ月間。


真夏と呼べる7月8月に当てはめると、俺は7月26日。


ちょうど夏休みが始まったところである。


なるほど、これまでの20日間強は、1学期に学校で勉強していたみたいなもんだ。


学校が終わり、夏休みに入った俺は、ようやく本当に自分のやりたいことを目指して自由に舵を取れる時期に来たんだろう。




短い夏にできることは限られている。


小学校時代、先生に言われたように、きちんと計画を立てて毎日を送らないと、あっという間に肌寒い季節がやってくる。


とは言え、まだまだ夏休みは始まったところ。


日焼けもクソもない時期。


こんがり焼けて、夏をたっぷり満喫するような人生でありたいと願う。


くれぐれも夏の終わり、人生の終わりに、やりたいこと、やるべきこと、宿題を残して焦ることのないように。



"26"


何気ない数字にそんな思いを馳せ、今日もがんばろうとカレンダーに誓う俺だった。