地下鉄に乗って


地下鉄に乗って (講談社文庫)

地下鉄に乗って (講談社文庫)

永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため……。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。


今日は朝から会社説明会
電車やカフェを利用して本を読んだ。
店頭で作者を見て適当に買ったやつ。


思いのほかSFチックな内容。
家族のややこしい一面がありありと表現されているが、その裏にある愛情がどことなく身にしみる。
貧しい少年時代、戦争、戦後の闇市場、事件のあった日、現在・・・。
地下鉄を通して時制がころころ変化する中で、父の生き様が脳裏に浮かび上がってくる。
途中まで過去に行くことが意味不明であったが、最後にその謎が分かって、読み終わったあとは何とも言えない気分になった。


総じて・・・


まぁまぁやな。