カトリーナ後の現状・・・


http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200602150002a.nwc

【ワシントン=気仙英郎】昨年夏のハリケーンカトリーナ」の復興資金として連邦緊急事態管理局(FEMA)が支出した850億ドルのうち、数百万ドル相当が詐欺の被害や無計画な支出で無駄遣いされていたことが、米会計検査院(GAO)が13日にまとめた報告書で明らかになった。

 調査報告書によれば被害者救済のために一家族あたり2000ドル分のデビッドカードが提供されたが、受け取った1万1000人中、約5000人が二重にカードを不正取得していた。また、このカードが、本来の目的である家の修繕や生活費ではなく、ギャンブルや娯楽、450ドルかかる入れ墨、1300ドルするピストル、1100ドルのダイヤモンドの結婚指輪の購入に利用された例があった。

 米司法省は、不正に救援資金を取得した212人をすでに告発し、40人が有罪の判決を受けたことを明らかにした。

 一方、国は、家を失った被災者のためにホテルでの宿泊費を提供していたが、中には1泊483ドルのニューヨーク市内のホテルやフロリダ州パナマ市の1泊375ドルのコンドミニアムに宿泊していた被災者もいた。


これは一体どういうこっちゃ。
あまりにもひどい。


そのお金は何のために配布されているのか、どこから捻り出しているのかということを理解しているのだろうか。
そりゃもちろん、自然災害という最もやりきれないものによって彼らは被害を受け、あらゆる物をなくしたことを察する必要はあるかもしれない。
しかし彼らは心までなくしたのだろうか。
決して正しいことではないが、ただ生き延びるために暴徒と化す人間のほうがある意味まだ人間らしいのかもしれない。


被害者の多くは配布されたものを正しく有効に利用し、感謝の気持ちを持っているだろうとは思う。
今なお苦しみ続けている人もいるだろう。
僕たちは出来る限り苦しんでいる人の手助けをしなければならない。
しかし愚かな人間のせいで、世間の目は被害者を一くくりに冷たい目で見ることになる。
何とも感じの悪いニュースであった。


カトリーナが猛威をふるった後のアメリカ政府の対応は批判を浴びている。
復旧・救済の事後対応でもこのような事件があるのは大変残念に思う。


被災者が一刻も早く元の生活に戻れるように努力しなければならない今、こんなことしている場合なのかな。
政府・被災者はもちろんのこと、僕らも少し考えるべきちゃうかね。