流星ワゴン

流星ワゴン (講談社文庫)

死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。 

ダイスケさんに勧められるがまま読んでしまいました。
こないだ紹介した地下鉄に乗ってに話が似てて少し混乱。
かなり考えさせられる一冊でした。

僕自身はまだまだ人生を振り返るにはあまりにも早すぎるし、今まで積み上げてきたものも決して多いとはいえない。
言わばこれからのための人生とも言える。
それゆえ主人公の人生観は到底今の僕には共感し得ないが、岐路に戻るというのは少しわかる。
結局人生なんてやり直しはもってのほかであり、良し悪しも自分だけが感じれること。
この先僕の人生がどうなっているのか、もしかしたら最高かもしれないし、はたまたカスみたいな人生が待ってるかもしれない。
わからないからこそ不安になり、悩み、考え、希望が持て、努力ができ、成長を喜べる。
そうゆうことよね。
後悔のない人生なんて不可能だと思うが、死ぬ瞬間に「生きててよかった」と思えたらな。