池袋WGP

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)


ふと家に置いてあったこの本を軽く読み始めた。
こないだドラマ化なんかで盛り上がっていた記憶があるが、一回も見たことはなく、なんとなくチョカったイメージという偏見を持っていた。
しかし何気なく読んでいるうちに夢中になっている自分がそこにはいた。
なんというか、本自体あまり数を読んでいるわけではないので表現し難いが、心地よく読み進んでいけるのだ。
気取った言い回しではなく、丁度自分と同じ年代の目線で世間を描いているからか。
とにかく読み易いの一言に尽きる。
小難しい内容で語彙や知識を高めていくことも重要であるが、たまにはこういう気を使わずにすらすら進んでいける本もいいと思った。
続編もあったので同じようにすらすらと読み進んでいけた。



骨音―池袋ウエストゲートパーク3 (文春文庫)

骨音―池袋ウエストゲートパーク3 (文春文庫)


恥ずかしい話、自分は映画や本では肝っ玉が極めて小さく、ちょっとした恐怖に敏感である。
ここだけの話、あのジュラシックパークでさえ、映画で見たとき怖かった。(馬鹿にしてくれて結構!!)
なんていうか完全に自分が主人公に成りきっているというか…。
映画や本でハラハラするのが極めて苦手である。
映画や本として成立している時点で、100%何かが起こることが自明であり、


あー、ここで来るで、来るで、来るで、、、


来たーーー!!


というのが物凄くイヤなのだ。


この本は読んでいただければわかるとおり、全く怖くも何ともない内容である。
でもそういう恐怖に敏感な自分にとっては結構ギリでした。
ハラハラ感は書物の最大の魅力の一つであるが、その許容範囲が極端に狭い自分は損をしている。


とにかく、小学生時代に読み漁った「ズッコケ3人組」シリーズを髣髴とさせる、単純ながらついつい入り込んでしまうという、自分には読みやすいストーリーでした。